【このはな綺譚】生きるのに大切なものが詰まった作品【花咲くいろは】
物語を楽しむことによってそこにいる登場人物の人生を追体験することができます。
ここではそれによって心温まり、生きる活力を得られる作品をご紹介します!
初めに
dアニメストア for Prime の31日間無料体験期間を利用してアニメを見ていたのですが、知らぬうちに期間を過ぎて ¥440を払っていました 笑
まぁ無料期間だと各アニメに対してなんの貢献もしていなさそうなので丁度良かったです。
さて、世の中は自粛ムードで、私のサークルの活動も一つ中止になるようです。
家にいて暇なあなたに、お一つ『このはな綺譚』はいかがでしょうか?
このはな綺譚
このはな綺譚 1話「さくやこのはな」 アニメ/動画 - ニコニコ動画
作品について
簡単に言えば、夏目友人帳に百合とお仕事要素を足し合わせたようなものです。
放送期間中は「うららじゃねぇか!」がテンプレになっていましたね。
舞台は此花亭という、あの世とこの世(現世)の境にある宿場町にある温泉宿です。
『千と千尋の神隠し』の油屋みたいなものです。
そのため、神やそれに使える者、またこの世で意識不明となり迷い込んでくる人など、様々なお客様がやってきます。
そこでは主人公の『柚(ゆず)』を筆頭に、話す言葉は美しく、またよりよく生きるための普通とは違う見方を示してくれます。
例えば、
「柚、あなたは人の心が読めるのですか」
「いいえ…」
「では何故知りもしないことをまことしやかに言うのです。言葉ではなくその裏の真心に気づけるといいですね」
これは幼い頃の主人公 柚がお手伝いをしている時に毎回ひやかしの言葉をかけるおじいさんに対して、
柚が「あの人は〇〇に違いない」と決めつけるような言葉を発したことに、柚の育て親が言った言葉です。
ここだけ切り取るとなんだか文脈から切り取られた偉人の言葉のように、もっともらしい事を言って感心させるがそれ以上何も思うことはないかも知れませんね。
だからこそ御自分で観てみていただきたいです。
特に最近は個人社会になってきており、私自身も生来の一匹狼の性質が抜けないのですが、
そういう人はとかく視界が狭くなりがちで、マンネリ化した日々を過ごしがちです。
この作品はそんなあなたのモノの見方に一石投じてくれることでしょう。
上でご紹介した『このはな綺譚』もお仕事要素があるのですが、次にご紹介するのはお仕事系アニメの代名詞とも言える『花咲くいろは』です。
花咲くいろは
花咲くいろは 第1話 十六歳、春、まだつぼみ アニメ/動画 - ニコニコ動画
こちらは聞いたことのある方も多いと思います。
作中で登場した架空のお祭り『ぼんぼり祭り』が実際に作品の舞台のお祭りとなって毎年開催されているようですね。
作品について
ざっくりと言えば、転勤族でシングルマザーの一人娘が、訳あって祖母が経営する旅館 喜翠荘で住込みで働くことになる話です。
見始めたばかりだと「ブラック企業だ」なんだと文句を言いたくなる人もいるかと思いますが、
見終わった後はきっと「次の仕事も頑張ろう!」と思える、そんな働く勇気をくれる作品です。
またサービス業についての理解も深まることと思います。
私も料理屋のアルバイトをしていますが、例えば、料理屋なのだから料理メインなのに、注文したお酒が来ないことにいちゃもんをつけてくる人がいます。
良い年して、しかも有名企業の社員の癖してちょっとお酒の配膳が遅れると聞こえる声で舐めた態度を取る人がいました。
当然ながら客が多いと、料理の配膳とお酒の提供が重なり注文した物がなかなか出せないこともあります。
大体料理の配膳と飲み物の準備・配膳は同じホールスタッフが担当しています。
アルバイトをしている私からすれば、自分が客側の時も気長に待てますが、
経験したことのない人はそんな事情を知らないので「待てない」という人も少なからずいます。
そんなあなたが待てないのと同じく、サービスする人も同様に、早く提供したいのにできないという状況にあることも分かるかと思います。
最近の消毒液やマスクの話にも言えますが、
相手のことを知って皆が優しくなれると良いですね。
最後に
喜翠荘の女将 スイの方針では、
「自分の番など二の次三の次、いや永遠に来ない」という完全に客優先の姿勢です。
その理由については終盤に分かります
一方で『このはな綺譚』の此花亭ではお客様とは呼べない客は追い返すのが基本です。
どちらが正しいのでしょうか?
また、私の店は予約が基本なのですが、スタッフが均質なサービスを提供できないくらい次から次へと予約や新規客を取ることがあります。
申し訳ないと思いながら、気づけば配膳が滞っていることが多いです。
一方、喜翠荘ではそのスタッフ人数で対応しきれないほどの客は呼ばないことにしています。
客を呼べば呼ぶほどより多くの人に楽しんでいただける上に儲かりますが、一方で客が少なければ一定した質のサービスを提供することが可能になります。
どちらが良いのでしょうか?
私としては、自称に過ぎない”お客様”は追い返し、均質なサービスを提供するのが従業員も客も Win-Winかつ健全だと思うんですけれどね。