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【プリチャン】リアル路線を行ってるらしい【キラッとプリ☆チャン】

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キラッとプリ☆チャン 第1話「キラッとプリ☆チャンやってみた!」 アニメ/動画 - ニコニコ動画

 

同系列のプリパラから観始めたため、プリパラを絡めて書いています。

 

 

 

初めに

プリパラが見終わったので続くプリティーシリーズの『キラッとプリ☆チャン』も少し観てみようと思った次第です。

記事を書き始めた段階ではまだ10話までしか観てないですが、やたらとネガキャンする人がいた(らしい)割にはしっかりと面白いですね。

 

と言っても世代的には合っているものの、私はYouTuberよりもニコ動の実況者を見ていた人なのでコンセプトはあまり身近なものではないですが…

 

作品について

ここ最近の子どもの将来なりたい職業No.1はYouTuberですから、それにプリティーシリーズのアイドル要素を上手く合わせた作品となります。

 

基本の話の構成は、まずYouTube動画によくある『〇〇やってみた』を生配信で行い、いいねが集まると何故かそこら中にあるライブ用スペースを利用してライブを行うというものです。

 

プリパラは見たけどプリチャンは見てない人向けに説明すると、

・アイドルタイムシステム=プリ☆チャンで生配信をしていいねを集めること

・メイキングドラマ=ライブ中の『やってみた!』

サイリウムチェンジ=ライブ後のキラッとチャンス

 

概要を見る限り、アイドル要素が強くなっていくみたいですね。

ただプリチャンではファンタジー要素は抑え目な分、ライブではプリパラのような派手さはないです。

それに対してプリパラとは違い、YouTubeを題材にしているからそこ何にでも挑戦できるため、

話がバラエティ豊かものになっています。

それ故に自分たちでも出来そうな身近な楽しさに目を向けられるのがプリチャンの良いところですね。

⚠もちろんライブや生配信ツールは現行技術でできるものではないです。

そんな感じで、本作は現実に比較的則した作品作りが行われているようです!

 

地に足ついた作風

――ここからは振り返りということでお話を伺っていきたいのですが、第1話(「キラッとプリ☆チャンやってみた!」)では池畠監督が演出も担当されていますよね。1年間続く作品の第1話目ということで、配慮した部分などはありましたか。

池畠: 今回は企画のコンセプトの段階で「『プリパラ』の時のような突き抜けた感じは抑え目にして、地に足がついた話にしてほしい」と言われました。でも現実世界寄りのキャラクターだけで現実感のある話を作ってても大人向けの日常ものならともかく子供番組としては面白くないですよね。

恐らくプリティーリズム好きのプリチャン視聴者なら誰もが読んだことがあるであろうプリチャン監督へのインタビューです。

前作『プリパラ』は上でプリチャンの監督が仰っているようにかなり突き抜けた、というかカオスな話に仕上がっていましたが、プリチャンではそれを抑え、地に足のついた現実感のある話を作ろうとしていたらしいです。

 

――あれ?おかしいな…

――10話の時点でもう地に足ついていない要素があるんだけどなぁ…

主人公 桃山みらいの相方 萌木えもの父親(通称『えもパパ』)とか6話の超リトルリーグ級の▼形ピッチャーとか

それにリアル路線だから船を真っ二つに割って航行したりすぐに仲直りせずに無人島に行ったり…

 

実際は細かい所で律儀にリアル路線を守りつつ、といった感じです。

 

モブが雑な件について

――あと第3話で言うと、途中からモブのキャラクターがものすごく簡略化されましたよね。あれはどういった意図があるんですか。

池畠: あれは画面におけるモブの情報量を低くする意図があります。「こんなところに注目しなくて良い」という意味で。モブを簡略化するというのは過去のシリーズでもありましたけど、重要なキャラでは無いというのが伝われば良いかなと。

――でもあのモブの絵はいい割り切り方が気持ち良いなと思いました。

池畠: なので、モブがしっかり描いてある時には意味があるんですよ。「このカットでモブがカ簡単だと冷めるよね」というシーンももちろんありますからね

とかなんとか言っていますが、雑モブって逆に目立っちゃうと思うんですよね。

例えばプリパラ22話の外でライブをする下りのモブのモブはかなり目立っていましたからね。

まぁそれも含めてギャグな訳なんですよね。

 

 

そんなこんなでプリチャンもプリパラからの流れか、ギャグシーンがそれなりに多いです。

というかプリパラよりも多いです。

というのが半ばネタとして扱われていると言えばなんとなく察しがつくと思います。

 

プリパラはギャグ漫画時空かつかなりファンタジー要素も強い分、現実からはやや遠く感じられますが、

プリチャンはYouTubeという現実の延長線上にある話なのでより身近に感じられるように作られているのがわかります。

一方で、2期からはVTuberという以前流行ったネタを題材にしつつも、少々ファンタジックな要素が強くなります。

 

前作プリパラに絡めて話してきましたが、プリチャンはむしろプリパラを観ていない方が先入観がなく楽しめるのでオススメです。

ベストな見方はもちろん、

おかしな点に突っ込みを入れながらですよ!

 

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余談コーナー

主人公について

10話まで見て主人公が本当に桃山みらいなのか何度も確認したくらい、萌木えもの方が話の中心にいることが多いです。

主人公らしさがない理由は、

主人公には珍しく、縁の下の力持ちタイプだからなのですが、キャラがつかめてくると意外と主人公してるなぁと分かります。

えもちゃんの方はあんなとの似た者同士の友達という位置に収まりますしね。

 

ちなみに視聴者からはなぜか桃山という愛称で呼ばれています。

『みらい』だと他作品のキャラと名前が被るからか、『桃山』という漢字の雰囲気の方が合っているからだと思います。

 

プリパラとの比較まとめ

プリパラの後続として26話まで観ると登場人物それぞれのことが分かってくるのでプリチャン特有の面白さがよく分かってきました。

 

プリパラの場合はプリパラという空間が全てだった為、現実世界を舞台にする話は1期以降そんなにないため、

カオスな展開を平然と行うといった不条理ギャグが多いです。

一方プリチャンでは同じく架空の街を舞台としつつも現実世界の多様な広がりを見せる話を楽しめますし、

あまり非現実的にならない程度のギャグが多いです。

赤城あんなや2期追加メンバーのおかげでカオスなギャグも多くなっていますが…

 

ただ『やってみた』の後にサイリウムチェンジがないのはなんだか物足りなく感じてしまいますね。

 

リアルアイドルとの住み分け

21話でわーすたというアイドルグループが出てきて、「プリチャンアイドルと住み分け出来ているのか?」と考える人もいたようですが、

わーすたアイドルタイムプリパラのOPとプリチャンのEDを歌っているグループ

プリチャンアイドルはリアルライブが不可能という条件付きで衣装チェンジなどの特殊演出が可能になっているので住み分けは出来ていますね。

画面越しに観られるというのはツールさえあればどこでもだれでも観られるというメリットがある一方、

生ライブでこそ体感できる臨場感が欠けている点がデメリットとなりますね。

おかげでプリティーシリーズ特有のプリズムガヤもないですね。