【プリリズ】オーロラのように夢広がるショーを【オーロラドリーム】
初めに
プリティーシリーズは良いですね。
全体的な良さで言うとやっぱりプリティーリズムよりプリパラの方が良いと思いますが、それぞれ作風が違うのでカツ丼とケーキ、どちらが優れているかは選べないですね。
そんなプリティーシリーズの記念すべき第一作目が『プリティーリズム オーロラドリーム』です。
2011年の作品なので作画やCGはやや懐かしさを感じるものですが、ストーリーは古くなってはいません。
不要不急の外出を自粛している人は51話と長いですが是非とも観てみてください!
作品について
プリズムショーが大人気な世界で、様々な意志を抱いた少女たちの成長と究極のプリズムジャンプ オーロラライジングにまつわる物語です。
プリズムショーとはアイススケートをベースに歌、ダンスなどを合わせた総合芸術で、そこで行われる特殊なジャンプがプリズムジャンプです。
プリズムジャンプではジャンプ中、例えば流星群を落としたりフルーツをまいたりと様々な演出がなされます。
イナズマイレブンみたいな超次元スケートという感じです。
詳しくはKING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 第0話「30分でわかるキンプリ」 アニメ/動画 - ニコニコ動画を観てみてください
多分何も分からないと思います。
そんなプリズムジャンプの中でも第1話開始時点で一度しか成功例がない究極技がオーロラライジングです。
成功例の映像は早い段階で見られるものの、それが一体どういうものなのかは最後まで見ないと分からないです。
そんな謎めくオーロラライジングについて考えながら、
そのジャンプに翻弄される人々の変化・成長を見届け、寄り添いながら観てみてください。
最後に
主人公たちのマネージャー 滝川純さんの言葉には注意して聞いてみて欲しいです。
時にポエティックが過ぎて理解不能になり、時に的を射る言葉はギャグにもシリアスにも通じる興味深さがあります。
特に21話の砂漠のオアシスの下りはオーロラドリーム中屈指の名言です。
簡単に見つかるオアシスは蜃気楼。
熱せられた砂を掘り、指先の痛みを耐えて見つけた湧き水だからこそ、魂を潤し止まりかけたキャラバンの背中を押した。
やがて君たちは星に導かれ、真のスタァとして漆黒の闇に光を放つことを……俺は約束する。
引用︰滝川純とは (タキガワジュンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
目先の甘い誘惑に惑わされず痛みに耐えて得るからこそどんどん先へと突き進む原動力になる。
そうして進むからこそ最後には成功を勝ち取れるということです。
物語を読む・観る最大の理由は娯楽ではなく自分じゃない別の誰かの人生を追体験することです。
子供向けだと思って侮らず一歩踏み出してみてください。
もしかしたら自分の人生を変えうるものとなるかもしれませんよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
余談
プリチャンやプリパラを観てからオーロラドリームの3DCGを見るとやや古く感じるかもしれませんが、2011年当時の他の3DCGと比較すると圧倒的にクオリティーが高いんですよね。
それこそ他アニメではCGが悪目立ちしていた時期ですから、タツノコプロ様様ですね。
ちなみにゲーム筐体のCGはシンソフィアという会社が担当しています。
今日たまたまテレビでやっていたしくじり先生のガンダム特集を観ていて納得したことなのですが、
このプリティーシリーズ(特にプリリズとプリパラ2期まで)はどうも子供向けっぽくない内容が目立つんですよね。
これっててっきり大人も楽しめるように、また大人になってから改めて理解できるようにしているのだと思っていたのですが、どうやらそれだけではなさそうです。
ガンダムが当時の子供たちが観たいもの(当時の流行)を無視したストーリー展開にしたからこそ今も根強い人気があるように、
プリティーシリーズでも新たな価値創出とそこからの飛躍を狙っているのでしょうね。
結果として『プリパラ』はプリティーシリーズ再興に一役買ってくれたみたいです。
プリチャンもこれから3期が始まり、その後はどうなるのでしょうね。また新シリーズでしょうか。
今後が楽しみですね。
[5/17 追記]
紹介記事のようなものを書きつつ、実は最終話まで見終えたのは今日だったりします。
私はレインボーライブを見てから本作の30話以降を観たので、皆がオーロラライジングに振り回される姿に尚の事心動かされました。
これだけ皆が翻弄されたのをあんなにアッサリと…という感じですね
細かい感想は控えますが、綺麗なのに呪われている、正に綺麗なバラには棘があるというようなオーロラライジングはやはりプリリズシリーズの中で特に印象的なジャンプですよね。
そんなジャンプが呪縛から解き放たれると共に、夢の光を届ける。
とても美しい終わり方でしたね。
若干の古いギャグとやや強い女児向け要素がありつつも楽しめる内容で大変良かったです。