英語以外の外国語の情報が少ない件
上の画像が何か分かりますか?
1番目の画像がロシア語の "Ы" という文字の発音記号で、2番目がドイツ語の "ü" やフランス語の "u" の発音記号です。
最近ロシア語をかじり始めたのですが、私の使うテキストではこの Ы の発音の仕方の説明がドイツ語の ü と同じだったのでてっきり記号が違うだけで同じ音なのかと思っていましたが、
実際に聞いてみると結構違うんですよね。
ドイツ語ならまだしもロシア語やもっと日本でマイナーな言語は得られる情報が少なすぎますよね。
とりあえず英語が話せれば世の中なんとかなりそうなものですが、それにしても英語過多が過ぎるあまり、他の言語を勉強する機会を奪っているような気がします。
英語は簡単と言いつつ他に比べてそうでもないです。発音で躓いてしまう人もいます。
英語の"Ꮮ"と"R"の発音は苦手だけど、巻舌の"R"は日本人でも発音しやすいので、この"R"が発音できさえすれば日本語の"R"は発音方法的に"L"に近いので英語以外ならやりやすくなります。
小学生から英語を勉強し始めるわけですが、選べるならドイツ語やイタリア語などで外国語学習を始めてもいいはずなんですけれどね。
そうじゃないからこそ教える人がおらず、英語やメジャー言語以外の情報や教材が少ない結果となって、国全体の外国語能力が下がっているのだと思えてならないですね。
ちなみにロシア語とドイツ語のサイトは良さそうなものを見つけました。
それ以外の言語で情報が欲しい人の為に、
東京外大さんが色んな言語について学べるサイトを開いてくださっているようです。
有名所から今後使えると役に立ちそうなマレーシア語やタイ語、ベトナム語、トルコ語まで揃っていますね。
残念ながらマレー語などまだ未完成のものも多いようです。
これはドイツ語版のテキストですが、解説と音声を聞いて実際に確認することもできるのですごくオススメです。
ちなみに私はChinaは[çina(ヒーナ)]よりもオーストリア訛りの[kina(キーナ)]の方が音の響きが良くて好きです。
流石にこれだけで全て学べる訳ではないと思いますが、情報が少ない言語や普段使い時の注意などを学べるのでぜひ利用してみてください!
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まぁ慣れてしまえばドイツ語のRやCHみたいなカロリー使う発音やロシア語みたいな拗音(テャ、テュ、テョなど)オンパレードがないので、
日本語プラスアルファくらいの雑さで発音できてラクなんですけどね。
英語では発音しづらいyeast[jist(イィースト)]のような音は少ないです。
どうでもいい話、同時並行で複数の言語を勉強していると微妙に面倒なことが起こります。
英語話者と話すときに、Rをドイツ訛りで発音してしまって理解してもらえないことがありました。
特にロシア語とラテン文字を使う言語を並行で学ぶ場合は注意しないといけないですね。
ロシア語で使うキリル文字は元々ギリシャ文字を元にしているので、
Β:古典ギリシャ語では[b]だが変化して[v]に
キリルでは Б[b]とВ[v]
Η︰最初は[h]だか[i]になり、
キリルではИ[i]
Ν:キリルでは変形してН[n]
Ρ︰[r]Rの原型でみんな大好き巻舌のR
Π︰[p]実はP[ピー]の原型
Υ︰V[u,w]になりUに変化
キリルではY[u]
Χ︰[kh(有気音)]が[x](hよりも手前で擦ら
せる音)に変化。キリルではX[x]
こんな感じに変化していった歴史を知っていると覚えやすいですが、それでも間違います。
Нинаは単純な名前ですが、[hiha]に見えてしまいますよね。
巻舌のRについては怒鳴って「こらっ!」と言うときや江戸言葉の「べらんめえ!」と言う時の『ら』の音ですね。
日本人でも発音しやすい音ですが、組み合わせによっては発音しづらくもなります。
журнал[jurnál]『雑誌』(恐らくフランス語の『新聞』 journal 由来)という簡単な単語でも、
jはフランス語の、日本語のシャシュショを有声音化(濁音化)したものに近い為、
juを強い息を吐いて次に繋げないと巻舌のRが発音しづらくなるんです。
英語や日本語のJの音ならまだやりやすい気がします。
こんな感じで興味を持って色んな言語を学んでみると楽しいですよ!