花束を

気が向けば思いついたことを書き留める場所

【プリパラ】プリパラはいいぞ!

f:id:hitotsuka:20200311144044j:image

プリパラ 第1話「アイドル始めちゃいました!」 アニメ/動画 - ニコニコ動画

現在、劇場版を除く全シリーズAmazonプライム対象です。

 

 

 

初めに

プリパラはいいぞ!

今まで適当に書き連ねてきた深夜アニメとは違い、土曜の朝10時ぐらいにやっていたアニメです。

 

ですが、女児向けアニメと侮っているそんなあなたにこそ観てほしい作品です。

そこらの深夜帯アニメをぼーっと見て暇をつぶすくらいならプリパラを見た方がずっと楽しめること間違いなし!

 

作品について

簡単に言えば、圧倒的クオリティのライブシーンを楽しみつつ、ギャグで笑い、時に真面目に考える事もできる欲張りなアニメです。

 

2018年までで、3期+アイドルタイムの1、計4作品あります。

子供向けアニメでありながら、実際には大人でも、というより大人になってからこそ楽しめる要素も盛り沢山です。制作スタッフにギャグが得意な脚本家 ふでやすかずゆきさんや福田裕子さん、それに加えていつものサンリオでお馴染みの監督 森脇真琴さんなどを揃えていると言えば分かる人もいるかもしれませんね。

いつものサンリオとは (イツモノサンリオとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

特徴

よくある作品は終始シリアスシーンで構成されるもの、ネタに走りつつ終盤で急にシリアスになるものが多い中、

この作品はギャグをベースにして合間に伏線を挟んでいくスタイルなので、ギャグとシリアスなシーンがスムーズに繋がっていて非常に見やすいです。

具体的にはチーム結成や問題解決がギャグパートによって達成されるため、子供なら素通りするのに、大人が見るとそのシュールさに思わず笑ってしまうようになっていて、

ギャグとシリアスが上手く溶け合っています。

それでいて次の話が気になるようになっているので、合計200話程あるのに次々に見てしまいました。

 

各シーズン毎の違い

ただシリーズ物でありながら、シーズン毎に作品の趣向が違うように思います。

まず1期はプリパラがよくギャグアニメだと言われるように、ギャグが目立ちます。

ギャグシーンをベースとしてシリアス描写を挟んでいる感じでしょうか。

続く2期も相変わらずギャグが多い一方、

天才凡人』という大きなテーマがあるため、シリアスシーンをベースギャグ描写が挟まれる傾向がやや強いです。

最後の3期の前半は、2期で一段落した後の消化試合のような印象ですね。1期同様にギャグシーンベースでシリアス描写を、という感じです。

シリアスアニメのOVAのようなものでしょうか。

 

まとめると、

全体を通してライブシーンを楽しみつつギャグ多めで笑えるのは同じですが、

     1期︰作品の世界観を楽しむ

     2期︰困難な壁を乗り越える姿に熱くなる

     3期︰育児と神アイドルグランプリを楽しむ

     4期︰神アイドルの仕事と新たな広がりを見る

こういう物だと思ってみると楽しめます。

 

まずはニコニコ動画かストリーミングサービスで1期第1話を見てみてくださいね!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

⚠ネタバレ要素を含みます

感想

1期について

1期(1〜38話)はプリズムボイスが鍵となっていましたね。1話から主人公がそのプリズムボイスの持ち主だと分かり、よくある実は主人公は天才設定かと思っていたら…というところが良かったです。

主人公たちは1期を通して下積み時代を過ごしたのに続く2期以降に登場するキャラはあっさりとその段階をクリアしていくのは2期で言うような才能の差なのでしょうかね。

 

1期は熱さよりもギャグで笑ったのが多かったです。特に大神田校長からなんとかプリチケを死守しようとする下りは本当に面白かったですね。

 

2期について

セレブリティー4は2期(39〜89話)中最高のギャグキャラでしたね。

いわゆる謎ミルキー枠

にしても『天才凡人』なんていうテーマがメインの視聴者層である小学生に分かるのでしょうか?

ああいう差を自覚し始めるのって大方中学生からなので、もしかすると小学生の時に見た人に振り返ってまた見てもらいたいのかもしれませんね。

こういう所もあるからこそプリパラはいいぞ!と勧めたくなるんです。

 

【二期の上手い所】

2期は天才である象徴がゴールドエアリーであり、努力しても中々凡人が出せるものではない、という所がキモなのですよね。

73話における天才 紫京院ひびきの初ライブで初めて天才によるゴールドエアリーを目の当たりにし、天才組は天才同士で磨き合うことで空を翔け、凡人組の南みれぃを筆頭に努力しても下から眺めることしかできないという、言いようのない無力感に、我が身を振り返って痛くなって非常に良かったです。

だからこそみれぃがソロで初めてエアリーチェンジをした時はすごく感動しました。

最終話で『トライアングル・スター』を聞いたときはまさに締めという感じで素晴らしかったですね。

ちなみにエアリーはドリームシアターライブで誰でも可能なのが『サイリウムエアリー』です。

なのでらぁらやアロマゲドンのゴールドエアリーを出す話はありませんが、春のグランプリが始まる頃にはみんなが出せるようになっていたということですね

 

1期からの続きでほんわかギャグを期待していた人にはちょっと違うなと思われたかもしれないですが、プリパラにまた違った楽しみを生んだ良シーズンでした。私は2期が一番好きです。

 

3期について

3期では今までに名前が出ながら謎のままだった『神アイドル』について明らかになり、遂にらぁらたちが神アイドルになりましたね。

にしてもオタク界隈では不思議なことに小学生ぐらいの子供に母性を感じるとママと表現することがありますが、

本当にママになって育児するとは…笑

 

【セインツはいつ神アイドルになったのか】

ところでセインツが神アイドルになったのはいつのことなのでしょうか?

グランプリ参加者や観客がいるなら神アイドルグランプリの仕様についてもう少し情報があってもいい気がしますね。最後は女神と対決することとか。

追記︰と思ったら『アイドルタイムプリパラ』の28話からセインツの一人(『プリティーリズム』2期の主人公)が登場していましたね。一体何歳なんだ…

 

3期は2期と比べると勝つことが分かっているので盛り上がりに欠ける気がしなくもないですが、らぁらたちが育児を頑張る姿や妹 のんたち次世代組が奮闘する姿は微笑ましくて良かったです。

 

アイドルタイムプリパラについて

まず最初のOPが良いんですよね。『わーすた』という方々が歌った曲で、これまでにない感覚が楽しめてよかったです。

パパラ宿のプリパラ宣伝大使としてあちこちのプリパラを回ったのもまた新鮮でよかったです。

 

3期はアイドルタイムと時間についての話でしたね。アイドルタイムシステムは時間を遡ることができるというのが利点な訳ですが、普段はライブをしたい時にできなくなるのでどんなメリットがあるのでしょうね。

 

ダブル主人公でしたが、実質夢川ゆいがメインでらぁらはサポートに回っていたため、らぁらが主人公として活躍するのあまりなかったのが少々残念でしたね。

このアイパラはSoLaMi♡SMILE、DressingPafé、Gaarmageddonそれぞれの後輩の成長がメインの話ですから、それを陰ながら応援する立場に立つのは当然ですね。

 

【プリ券をチョキるとは一体…】

ちょっとした話ですが、

古代プリパラでプリチケをパキっているのを見た時は、「1期の校長の『プリ券チョキる』の下りはどうしたんだよ 笑」と思いましたが、

古代プリパラが滅亡してから今のプリパラがある、ということらしいですから納得がいきますね。

 

【アイパラの惜しい所】

アイドルタイムプリパラ』の少々残念に感じる所はライブの変化のなさですね。ソロ曲やデュエットも含め曲自体は多いものの、衣装やメイキングドラマも変化がなかったのが残念でした。

言ってみれば1期と3期を半ば無理矢理合わせたようなものなので別の新シリーズに移るのをあと1、2年は遅らせてもう少し着実に勧めた方が無印『プリパラ』のようによくなっただろうなぁと思ってしまいますね。

 

まとめ

娯楽ノルマはまとめて終えたくなるため、バイトや短時間の勉強以外ずっとプリパラを見ていましたが、とうとう見終えてしまったため、もう続きがないというのが悲しいですね。

1期では笑い、2期では熱くなり、3期では微笑ましく思い、アイパラでは新たな風を感じる、といったところでしょうか。

大人でも男女関係なく楽しめる作品で、誰にでも勧めたくなる作品でした。

時間があれば是非とももう一周観たいものです。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

余談

話は変わって、

プリパラシリーズ通しての主人公である真中らぁらが良い意味で主人公然とし過ぎているんですよね。

キャラが可愛いのはもちろん、ギャグにもシリアスにも何にでも合い、かつほとんどの視聴者に好かれるであろうキャラクター性がとても素晴らしいです。

主人公だからという御都合属性で事を成すのではなく、友達と助け合い、強い意志で立ち向かうからこそ成すことができるという所がいいんですよね。

つまり、『主人公→できる』ではなく、『皆と共に行動で示す→できる→主人公』であるからこそキャラのプリパラの世界でも主役を担えていたんですよ。

ポケモンで言うサトシみたいなものですね。

 

一方そのおかげで、プリキュアや他のアニメのように主人公を変えて再スタートをするのを難しくしているようにも思えますね。

 

神(空間の管理)や時間を司る存在を出した訳ですし、シリーズと押しての主人公 らぁらは神アイドルになり、その仕事内容を『アイドルタイムプリパラ』で示したのですから、もう他にやることは見当たらないですしね。

『アイドルタイム』ではランクの話は神アイドル以外言及されていないくらいですしね。

 

終わったものは仕方ない(といいつつ本家アーケードゲームはその人気からか、去年再稼働したよう)ですが、アニメが大変面白かったのでまた見られると嬉しいですね。