花束を

気が向けば思いついたことを書き留める場所

【VTuber】結局何だったんだろうか

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※[6/2 追記]VTuberに対して過去を軽く振り返りつつやや否定的な話を展開します。ご了承ください。

 

 

 

 

初めに

皆さんは通称 VTuber ことバーチャルYouTuberをご存知でしょうか?
ご存知の方はいつ頃その存在を知り、動画や配信を見始めましたか?
 
恐らく見知った時期によって VTuber に対しての意識も違うのだろうなぁと思います。
 
 
 

初期の在り方

初期と言っても本当に初期のことではなく、VTuber がまだ指で数えられる程度しかいなかった時期のことです。
 
私が最初にバーチャルYouTuberを知ったのは2017年の春あたりに『エロマンガ先生』のニコニコ生放送番組でキズナアイさんの名前が言及されたときです。
当時は「本当にAIを作ってYouTuberをやらせているのかなぁ」と思っただけで、実際に見たのは11月のこの動画からです。
 
 
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別にそんなに昔と言う訳でもないのに懐かしいですね。
初めて見たときは本当にAIにゲーム実況させてみて、出来たセリフを声優に読ませるという面倒な作業をしているのかと勘違いしました 笑
 
同じように感じた人も少なくなかったので、とにかく当時はそれだけ『物珍しさ』があったということですね。
それから12月に入って爆発的にVTuber(というより当時はバーチャルYouTuber)が増えていったわけですが、
その時の私にはそれが大げさに言って『新たな光・希望』かのように思えました。
VTuber のすることはどれも新鮮に思えて楽しくて仕方がなかったです。
マーケティングの用語で言うブルーオーシャンの開拓ですね。
 
 

明け透けな物言いとの親和性

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落ち着いた声と可愛い3Dキャラで身も蓋もないことを言う様は今見ても面白いと思えますね。
登録者数100万人を超えるまでのキズナアイさんの動画はどれも面白かったです
これをそこらのYouTuberがやったとしても面白くはならないですが、
例えば国民的アイドルやスターがテレビでこんなことを言っていれば笑っちゃいますよね。
 
そんな画面の中のキャラクターなのに人間味に溢れた姿には、
遠いけど近く、キャラも可愛い&格好良いのに人のような暖かさがある。
そんなVTuber にはアイドルとも違った『スター性』があったように思います。
 
 

3D世界の広がり

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またキャラと中身のギャップだけでなくVRコンテンツを3D世界にいながらやるというのも面白いのですよね。
他にもPANORAの人との取材など3D空間、画面の中の世界の広がりを感じさせてくれるものも多かったです。
 
アニメやゲームの場合、当然私達は提示してくれる場所しか知りえません。
例えばアニメの舞台がずっと学校だけならば、
私達はその外に何があるかは分からない訳ですし、探りようもありません。
ですが VTuber の場合は現実には存在しないような多種多様なキャラクターがゲームの世界に行ったり、
それぞれの世界観を持った空間で過ごしたりと『どこまでも続く空間』を認識させてくれます。個人個人の創意工夫によって思いのままに広がりを見せる空間にはまさに『新たな光』が見え、それがまた冒険心をくすぐるので楽しくて仕方なかったのを覚えています。
 
 

優しい世界

初期のVTuber世界の最たる特徴は『優しい世界』です。
日常系アニメの形容詞としてよく使われる言葉ですが、当時はまさにこれが当てはまる状況でしたね。
今はもはや言われていないですが、VTuberのメリットとして、
『一般のアイドルと異なり、本人が何か不祥事を起こしてもVTuberキャラには何の影響もない』
というのが挙げられていました。
中の人がいた所でYUAさんのようなよほど有名な人でもなければ中の人バレというのもあまりありませんでした。
こういった理由からまるで滅菌室のように外部から守られた理想空間が築かれていました。
 
そういう状況を快く思わない人もいるでしょうけれども、2次元の、それも新興のVTuber世界くらいはそんな理想を追い求める場であることを望む人は多かったことでしょうし、
VTuber自身にもそうあろうとするキャラが多かったように思います。
 
 
 

理想の崩壊

それからのことはご存知の方も多いでしょう。
動画中心の体制から生配信中心に変わっていき、
中の人の日常生活をより色濃く反映するVTuber(別名︰VLiver)が増えていきました。
今では動画メインの方が珍しいです。
今までは『別世界の住人』だったのが、徐々に『身近にいそうな人』へと変わっていきました。
リアルタイムでの近況報告など、VTuberがより身近に感じられるのはメリットですが、その分ボロもでやすくなります。
初期には芸能活動の完成形かのように言われていたVTuberもスキャンダルばかり目立つ一般人へと変わっていきました。
 
 

問題が起きるのは悪か

別にスキャンダルが起きようがどうでもいい話です。例えば中の人同士が過度に逢瀬を重ねていようと勝手でしょう。
問題になるのはそれが公になることによって今まで作り上げてきたキャラクター像世界観が崩れ、更に無関係な他のVTuberにも波及してしまうことです。
VTuberが好まれていたのは『存在しないけど画面の向こう側には存在している人』だった為、それが崩れてしまえばその理想も消え去っていきます。
つまり『存在しない人』になってしまうわけです。
 
言ってみればキャラクターという仮面越しにデフォルメされた中の人を見るのがVTuberの在り方だった為、
キャラが消えてしまえば以前から言われていた通り『顔出しのニコニコ生放送』などと何ら相違ありません。
いわゆる生主がダメというわけではないです。
ただ求めているものが違うというだけです。
 
 

囲い込み漁的衰退

恐らくVTuberの理想にしがみついた人にとって良い逃げ場となったのが『.LIVE』だったと思います。
ここのVTuberは皆『電脳世界』という別世界の住人であり、その中の『アイドル部』は更に『学園に通う中高生』であるというキャラ設定を遵守していました。
まさに初期に皆が抱いた理想を維持していましたし、私も好んでよく見ていました。
 
しかしここでもご存知の通り問題が起きました。初期の滅菌室のような環境を好んでいたファンはこの件に過剰反応し、運営会社を支持する側と反対する側となって言い争いになりました。
私はこの事件そのもので嫌になったのではなく、この言い争いによってキャラ世界のメッキが剥がれ落ちてしまったことで敬遠するようになりました。
当時はまだ.LIVEの運営会社がVTuber界隈における大きな勢力の一つだったため、その影響も大きかったことでしょう。
以前は1万再生以上は当たり前だったニコニコ動画のアイドル部ファン動画も最近調べたら3桁行かないくらいにまで落ちぶれてしまっていました。
可哀想だとは思いますが、これからの発展は望めそうにありませんね。
 
 
 

最後に

もうVTuberの動画・配信を観なくなって4ヶ月が経ちました。
離れてみれば別にまた見に戻る気にもなれないですし、ただ時間を使うだけの娯楽だったように思え、
結局何だったんだろうなという気分です。
一瞬の希望を与えてくれた灯火のようなものだったのでしょうか。

多分私と同じくらいの時期に見始めた人にはもう見なくなった人もいることでしょう。なんだか物置に置かれた人形のように思えて物悲しさが残りますが、仕方ないですね。
 
私のような人のことをただ変化についていけなかった奴だと思っていただいても良いのですが、
最初はVTuberという新たな価値・世界が創出されたかのように言われていたのに今では内輪で楽しむだけのものに成り下がっています。
今後の広がりの芽を潰してしまって本当にいいのか?と思えてならないですね。
 

 

【コップクラフト】より正しいこととは何か

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コップクラフト #01「COP SHOW, WITCH CRAFT」 アニメ/動画 - ニコニコ動画

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Amazon Primeのページに飛びます。

 

 

初めに

不定期で趣向がガラリと変わることってないですか?

例えばついこの前まで癒し系日常アニメが大好きでよく見ていたのに、

最近は食傷気味でもっとダークなストーリーしか受け入れがたい気分になるとか。

洋画にハマっていた時期は、別の時期に見ると楽しめたはずのアニメを見ても5分と耐えられないなんてこともありました。

私が流行に乗れない理由の一つはそれですね。

鬼滅の刃』なんてつい先日見たところですしね。

 

さて今回はそんなダークな洋画風のアニメ『コップクラフト』です。

 

作品について

簡単に言えば、アメリカンドラマ風な『バディ刑事モノ』とライトノベルの『美少女要素』を足し合わせたような内容で、

アメドラ特有の下品な言い回しがあったり政治的・社会的議題にも踏み込んだりします。

 

あらすじ

一五年前、
太平洋上に未知の超空間ゲートが出現した。
その向こうに存在したのは、
妖精や魔物のすむ奇妙な異世界
「レト・セマーニ」だった。
「サンテレサ市」
二〇〇万を越える両世界の移民が住む都市。
雑多な民族と多彩な文化。
そして持てる者と、持たざる者。
ここは世界で最も新しい『夢の街』。
だがその混沌の影には、
数々の犯罪がうごめいていた。
麻薬、売春、武器密売。
それら凶悪犯罪に立ち向かう刑事たちが、
サンテレサ市警察に存在していた……。

刑事ケイ・マトバ異世界人の騎士ティラナ
性別も性格もそして
「生まれた世界」も違う二人が出会うとき、
事件は起きる。

引用:ストーリー – TVアニメ『コップクラフト』公式サイト

 

バディとなるケイ・マトバティラナ・エクセディリカは文字通り生きてきた世界が違うため、価値観も異なります。

例えばどう考えても犯人だと分かっている者を相手にした場合、

ティラナの住んでいたレト・セマーニにおいては問答無用に切り捨てられたとしても、

地球の司法に照らし合わせればそんな事はできません。冤罪の可能性もありますしね。

このように価値観の違う二人が足を引っ張ったり助け合ったりしながら事件の捜査をします。

 

基本的には暗く後味の悪い話が多いのですが、時にくだらない笑える話もあり、考えさせられもするストーリーにはきっと惹き付けられることと思います。

 

最後に

後半は原作の内容が映像化しづらい為、作者本人によって書き直されたものになっているそうです。

既巻6巻で、恐らく永遠に完結しそうにないですが興味があれば読んでみてください。

 

ところで、8話で急に洋画『ハングオーバー』みたいな展開になりましたが、あれ絶対ネタとして使っていますよね 笑

 

アニメや映画なんかを見ていると変に知識がつきますよね。

コップクラフトでは『ブルドッグの8割が人工授精か帝王切開で産まれる』ことを知りました。

「へぇー」と流してしまいそうですが、これも人間の品種改良(悪)が原因だと知ってより深く調べることができればアニメを『ただ消費するもの』としてしまうことも減ると思います。

 

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余談コーナー

トゥルテ氏の考えに関して

⚠ネタバレ内容を含みます。あと長いです。

終盤のトゥルテ氏の考え、皆さんはどう受け取りましたか?

トゥルテ氏が言うには、『セマーニ人は郷に入ったのだから郷に従え、嫌なら帰れ』と言うようなことを言いますよね。確かに合理的な意見のように見えます。

移民問題でも似たようなことを言う人がいますが、これって本当に正しいでしょうか?

 

これに賛同する人は自分が恵まれた環境に生まれたことを認識していないように思います。

例えばもしあなたが最貧国に生まれたとして、貧困な生活から抜け出したいと考えた時、裕福な国のお世話にはならないと絶対に言い切れるでしょうか?

自国の発展を望むとしても、まず裕福な国に出向いて協力を仰いだりお金を稼いだりする必要があります。

無からは何も生まれません。

 

また『国に帰ればいい』という考え方ですが、例えばアメリカで生まれ育った日本人が学校で虐められているという話を聞いたとすれば少なからず怒りを覚えますよね?

でも『日本に帰ってくればいい』とは思わないはずです。

何故かと言うと、

もちろん家庭それぞれに事情があるでしょうし、そもそもアメリカで生まれ育った子供が、親の出身国でも子供には他国でしかない日本で上手くやっていけるとは限らないからです。

以上のことから考えると、基本的人権が第一に立つ世の中において、トゥルテ氏の発言は合理的とは言えないでしょう。

同族だけで群れていたい気持ちは分からなくもないですけどね。

 

現実の話を交えてきましたが、

作品の舞台であるサン・テレサのある島は元々レト・セマーニにあった半島です。

昔からセマーニ人が何世代も住んできた所が部外者の地球管轄になったから『従え、嫌なら出ていけ』は通らない申し出でしょう。

 

創作物は楽しむだけでなく、普段あまり考えたこともない物事について知り、考える場としても使えるので一度に二度美味しいですね。

 

マスクの重要性

新型コロナの影響で今月の給料もスマホ代に消えるレベルですし、パスポートの申請にも行きづらいので色々厳しい状況ですね。

来年には海外の知人宅にホームステイでもしようかなと考えているのですが、そもそも今は来年このパンデミックが収束しているかも分からないですしね。

渡航費の貯金もできませんしね…

 

それから以前から私はウィルス感染にマスクは無駄だと思っているのですが、

目の細かいザルで水が切れるのと同じ理由からです。

それでも自分が無症状感染していた場合や自身が菌のついた手で口周りを触ることを防げると考えればマスクは着用した方が良いらしいです。

 

詳しくは以下をご参照ください。

「マスクは無意味」の議論にもう意味がない理由 | コロナショックの大波紋 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

案外知らない英語の発音

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硬口蓋鼻音 - Wikipedia

 

 

初めに

 

言語学習において発音を完璧にすることはとても重要なことです。もちろんネイティブの話者と円滑に会話ができるだけでなく、綺麗に発音できると自分にとってもモチベーションアップに繋がります。

でもある程度話し慣れて発音は完璧だと思っていると案外見落としてしまっている部分に気づかくなってしまいます。

 

長々と前置きを入れましたが、上の硬口蓋鼻音なんかが特に見落としがちなものでしょう。

 

硬口蓋鼻音[ɲ]と半母音[j]

 

硬口蓋鼻音は日本語の『にゃ、に、にゅ、にぇ、にょ』の子音であり、これは英語には存在しない発音です。

 

ーあれ?"new"って『ニュー』って発音するじゃん

と思ったかもしれませんが、正しくは[n(j)u(ヌュー)]なので異なる発音なんですよね。

[n(j)u]としたのはアメリカでは[nu(ヌー)]とも発音するとかなんとか

ちなみに[j]は『や、ゆ、よ』の子音(より少し勢いの強いもの)です。

なのでノリノリで"new"を「ニュー」と発音しても正しくないわけですね。

 

[nju]の発音の仕方

ではどうやって[nju]を発音するかですが…

まず『な、に、ぬ、ね、の』をハッキリと発音してみてください。

『な、ぬ、ね、の』は舌先辺りを口中の上(口上の硬い部分で硬口蓋)につけてはじきますが、『に』だけは舌全体をべったりと硬口蓋につけて発音したと思います。

こんな感じで『に』とそれ以外は子音が違うんですね。

それで[nju]っていうのはこの子音"N"(ヌの母音を抜いた音)に連続して勢い良く[ju](ユー)と言えばいいだけです。簡単!

本当にそれでいいのかと思う方はTOKYOやKYOTOの英語での発音を思い浮かべてみてください。

TOKYOは[Tokijo]、KYOTOは[Kiyoto]のように聞こえるはずで、日本語のような音の溶け合いは英語、というかヨーロッパ系言語ではあまり起こらないです。

ドイツ語ではもはやTOKIOと書くくらいですし、ロシア語でもë[jo]はィヨーって聞こえますしね。

ですからものすごく短く『ィ』を入れてから[j]を入れればキレイに発音できるわけですね。

 

 

⚠発音に関する注意点⚠

あくまで日本語発音の延長として発音してみた場合の話です。

実際はここでいう[j]はドイツ語のch[ç]の有声音子音で、息を吐く勢いが強いからそう聞こえるというだけです。

 

 

最後に

少なくとも英語では硬口蓋鼻音[ɲ]なんてものは存在しないので、

"new"をニューと読んでも多分何の問題ないと思います。

一方で"cat"を[kjat(キャット)]と読んでしまうのは明らかにアウトなので注意してください。

正確には[kæt]です。

 

ただ正確な発音を目指したい人はこういう見落としに気を付けて探してみるといいでしょう。

 

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余談

相変わらず最近はプリティシリーズばかりにお熱になっています。

プリチャンもひとまず見終わり、今はプリリズを1期から観ていますが、作風が全然違いますね 笑

同じなのは半分ギャグキャラのJUNさんくらいでしょうか。

 

ポケモン剣盾の方はもう全くやってないです 笑

エクスパンションパスは買っていますが1シーズン目でマスターボール級に行ってからオンラインも切れてますし特にやることないですからね。

 

ですがもちろん言語の勉強もしています。

昔からなんとなく憧れていたロシア語を始め、ドイツ語もやっていなかった単語の学習を始めたものの、英語は気乗りせずサボってしまっています…

TOEFLで充分な点を取るのを目指してはいますが如何せん単語学習は気乗りしませんね。

英語は要求単語数が多すぎるのが圧倒的学習の壁になっているのですよね…

 

 

 

【プリリズ】オーロラのように夢広がるショーを【オーロラドリーム】

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初めに

プリティーシリーズは良いですね。

全体的な良さで言うとやっぱりプリティーリズムよりプリパラの方が良いと思いますが、それぞれ作風が違うのでカツ丼とケーキ、どちらが優れているかは選べないですね。

 

そんなプリティーシリーズの記念すべき第一作目が『プリティーリズム オーロラドリーム』です。

2011年の作品なので作画やCGはやや懐かしさを感じるものですが、ストーリーは古くなってはいません。

不要不急の外出を自粛している人は51話と長いですが是非とも観てみてください!

 

作品について

プリズムショーが大人気な世界で、様々な意志を抱いた少女たちの成長と究極のプリズムジャンプ オーロラライジングにまつわる物語です。

 

プリズムショーとはアイススケートをベースに歌、ダンスなどを合わせた総合芸術で、そこで行われる特殊なジャンプがプリズムジャンプです。

プリズムジャンプではジャンプ中、例えば流星群を落としたりフルーツをまいたりと様々な演出がなされます。

イナズマイレブンみたいな超次元スケートという感じです。

詳しくはKING OF PRISM -Shiny Seven Stars- 第0話「30分でわかるキンプリ」 アニメ/動画 - ニコニコ動画を観てみてください

多分何も分からないと思います。

 

そんなプリズムジャンプの中でも第1話開始時点で一度しか成功例がない究極技がオーロラライジングです。

成功例の映像は早い段階で見られるものの、それが一体どういうものなのかは最後まで見ないと分からないです。

 

そんな謎めくオーロラライジングについて考えながら、

そのジャンプに翻弄される人々の変化・成長を見届け、寄り添いながら観てみてください。

 

 

最後に

主人公たちのマネージャー 滝川純さんの言葉には注意して聞いてみて欲しいです。

時にポエティックが過ぎて理解不能になり、時に的を射る言葉はギャグにもシリアスにも通じる興味深さがあります。

特に21話の砂漠のオアシスの下りはオーロラドリーム中屈指の名言です。

簡単に見つかるオアシスは蜃気楼。
熱せられた砂を掘り、指先の痛みを耐えて見つけた湧き水だからこそ、魂を潤し止まりかけたキャラバンの背中を押した。
やがて君たちは星に導かれ、真のスタァとして漆黒の闇に光を放つことを……俺は約束する。

引用︰滝川純とは (タキガワジュンとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

目先の甘い誘惑に惑わされず痛みに耐えて得るからこそどんどん先へと突き進む原動力になる。

そうして進むからこそ最後には成功を勝ち取れるということです。

 

物語を読む・観る最大の理由は娯楽ではなく自分じゃない別の誰かの人生を追体験することです。

子供向けだと思って侮らず一歩踏み出してみてください。

もしかしたら自分の人生を変えうるものとなるかもしれませんよ。

 

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余談

プリチャンやプリパラを観てからオーロラドリームの3DCGを見るとやや古く感じるかもしれませんが、2011年当時の他の3DCGと比較すると圧倒的にクオリティーが高いんですよね。

それこそ他アニメではCGが悪目立ちしていた時期ですから、タツノコプロ様様ですね。

ちなみにゲーム筐体のCGはシンソフィアという会社が担当しています。

 

今日たまたまテレビでやっていたしくじり先生ガンダム特集を観ていて納得したことなのですが、

このプリティーシリーズ(特にプリリズとプリパラ2期まで)はどうも子供向けっぽくない内容が目立つんですよね。

これっててっきり大人も楽しめるように、また大人になってから改めて理解できるようにしているのだと思っていたのですが、どうやらそれだけではなさそうです。

 

ガンダムが当時の子供たちが観たいもの(当時の流行)を無視したストーリー展開にしたからこそ今も根強い人気があるように、

プリティーシリーズでも新たな価値創出とそこからの飛躍を狙っているのでしょうね。

結果として『プリパラ』はプリティーシリーズ再興に一役買ってくれたみたいです。

 

プリチャンもこれから3期が始まり、その後はどうなるのでしょうね。また新シリーズでしょうか。

今後が楽しみですね。

 

 

[5/17 追記]

紹介記事のようなものを書きつつ、実は最終話まで見終えたのは今日だったりします。

 

私はレインボーライブを見てから本作の30話以降を観たので、皆がオーロラライジングに振り回される姿に尚の事心動かされました。

これだけ皆が翻弄されたのをあんなにアッサリと…という感じですね

細かい感想は控えますが、綺麗なのに呪われている、正に綺麗なバラには棘があるというようなオーロラライジングはやはりプリリズシリーズの中で特に印象的なジャンプですよね。

そんなジャンプが呪縛から解き放たれると共に、夢の光を届ける。

とても美しい終わり方でしたね。

 

若干の古いギャグとやや強い女児向け要素がありつつも楽しめる内容で大変良かったです。

 

 

 

【プリチャン】リアル路線を行ってるらしい【キラッとプリ☆チャン】

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キラッとプリ☆チャン 第1話「キラッとプリ☆チャンやってみた!」 アニメ/動画 - ニコニコ動画

 

同系列のプリパラから観始めたため、プリパラを絡めて書いています。

 

 

 

初めに

プリパラが見終わったので続くプリティーシリーズの『キラッとプリ☆チャン』も少し観てみようと思った次第です。

記事を書き始めた段階ではまだ10話までしか観てないですが、やたらとネガキャンする人がいた(らしい)割にはしっかりと面白いですね。

 

と言っても世代的には合っているものの、私はYouTuberよりもニコ動の実況者を見ていた人なのでコンセプトはあまり身近なものではないですが…

 

作品について

ここ最近の子どもの将来なりたい職業No.1はYouTuberですから、それにプリティーシリーズのアイドル要素を上手く合わせた作品となります。

 

基本の話の構成は、まずYouTube動画によくある『〇〇やってみた』を生配信で行い、いいねが集まると何故かそこら中にあるライブ用スペースを利用してライブを行うというものです。

 

プリパラは見たけどプリチャンは見てない人向けに説明すると、

・アイドルタイムシステム=プリ☆チャンで生配信をしていいねを集めること

・メイキングドラマ=ライブ中の『やってみた!』

サイリウムチェンジ=ライブ後のキラッとチャンス

 

概要を見る限り、アイドル要素が強くなっていくみたいですね。

ただプリチャンではファンタジー要素は抑え目な分、ライブではプリパラのような派手さはないです。

それに対してプリパラとは違い、YouTubeを題材にしているからそこ何にでも挑戦できるため、

話がバラエティ豊かものになっています。

それ故に自分たちでも出来そうな身近な楽しさに目を向けられるのがプリチャンの良いところですね。

⚠もちろんライブや生配信ツールは現行技術でできるものではないです。

そんな感じで、本作は現実に比較的則した作品作りが行われているようです!

 

地に足ついた作風

――ここからは振り返りということでお話を伺っていきたいのですが、第1話(「キラッとプリ☆チャンやってみた!」)では池畠監督が演出も担当されていますよね。1年間続く作品の第1話目ということで、配慮した部分などはありましたか。

池畠: 今回は企画のコンセプトの段階で「『プリパラ』の時のような突き抜けた感じは抑え目にして、地に足がついた話にしてほしい」と言われました。でも現実世界寄りのキャラクターだけで現実感のある話を作ってても大人向けの日常ものならともかく子供番組としては面白くないですよね。

恐らくプリティーリズム好きのプリチャン視聴者なら誰もが読んだことがあるであろうプリチャン監督へのインタビューです。

前作『プリパラ』は上でプリチャンの監督が仰っているようにかなり突き抜けた、というかカオスな話に仕上がっていましたが、プリチャンではそれを抑え、地に足のついた現実感のある話を作ろうとしていたらしいです。

 

――あれ?おかしいな…

――10話の時点でもう地に足ついていない要素があるんだけどなぁ…

主人公 桃山みらいの相方 萌木えもの父親(通称『えもパパ』)とか6話の超リトルリーグ級の▼形ピッチャーとか

それにリアル路線だから船を真っ二つに割って航行したりすぐに仲直りせずに無人島に行ったり…

 

実際は細かい所で律儀にリアル路線を守りつつ、といった感じです。

 

モブが雑な件について

――あと第3話で言うと、途中からモブのキャラクターがものすごく簡略化されましたよね。あれはどういった意図があるんですか。

池畠: あれは画面におけるモブの情報量を低くする意図があります。「こんなところに注目しなくて良い」という意味で。モブを簡略化するというのは過去のシリーズでもありましたけど、重要なキャラでは無いというのが伝われば良いかなと。

――でもあのモブの絵はいい割り切り方が気持ち良いなと思いました。

池畠: なので、モブがしっかり描いてある時には意味があるんですよ。「このカットでモブがカ簡単だと冷めるよね」というシーンももちろんありますからね

とかなんとか言っていますが、雑モブって逆に目立っちゃうと思うんですよね。

例えばプリパラ22話の外でライブをする下りのモブのモブはかなり目立っていましたからね。

まぁそれも含めてギャグな訳なんですよね。

 

 

そんなこんなでプリチャンもプリパラからの流れか、ギャグシーンがそれなりに多いです。

というかプリパラよりも多いです。

というのが半ばネタとして扱われていると言えばなんとなく察しがつくと思います。

 

プリパラはギャグ漫画時空かつかなりファンタジー要素も強い分、現実からはやや遠く感じられますが、

プリチャンはYouTubeという現実の延長線上にある話なのでより身近に感じられるように作られているのがわかります。

一方で、2期からはVTuberという以前流行ったネタを題材にしつつも、少々ファンタジックな要素が強くなります。

 

前作プリパラに絡めて話してきましたが、プリチャンはむしろプリパラを観ていない方が先入観がなく楽しめるのでオススメです。

ベストな見方はもちろん、

おかしな点に突っ込みを入れながらですよ!

 

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余談コーナー

主人公について

10話まで見て主人公が本当に桃山みらいなのか何度も確認したくらい、萌木えもの方が話の中心にいることが多いです。

主人公らしさがない理由は、

主人公には珍しく、縁の下の力持ちタイプだからなのですが、キャラがつかめてくると意外と主人公してるなぁと分かります。

えもちゃんの方はあんなとの似た者同士の友達という位置に収まりますしね。

 

ちなみに視聴者からはなぜか桃山という愛称で呼ばれています。

『みらい』だと他作品のキャラと名前が被るからか、『桃山』という漢字の雰囲気の方が合っているからだと思います。

 

プリパラとの比較まとめ

プリパラの後続として26話まで観ると登場人物それぞれのことが分かってくるのでプリチャン特有の面白さがよく分かってきました。

 

プリパラの場合はプリパラという空間が全てだった為、現実世界を舞台にする話は1期以降そんなにないため、

カオスな展開を平然と行うといった不条理ギャグが多いです。

一方プリチャンでは同じく架空の街を舞台としつつも現実世界の多様な広がりを見せる話を楽しめますし、

あまり非現実的にならない程度のギャグが多いです。

赤城あんなや2期追加メンバーのおかげでカオスなギャグも多くなっていますが…

 

ただ『やってみた』の後にサイリウムチェンジがないのはなんだか物足りなく感じてしまいますね。

 

リアルアイドルとの住み分け

21話でわーすたというアイドルグループが出てきて、「プリチャンアイドルと住み分け出来ているのか?」と考える人もいたようですが、

わーすたアイドルタイムプリパラのOPとプリチャンのEDを歌っているグループ

プリチャンアイドルはリアルライブが不可能という条件付きで衣装チェンジなどの特殊演出が可能になっているので住み分けは出来ていますね。

画面越しに観られるというのはツールさえあればどこでもだれでも観られるというメリットがある一方、

生ライブでこそ体感できる臨場感が欠けている点がデメリットとなりますね。

おかげでプリティーシリーズ特有のプリズムガヤもないですね。

英語以外の外国語の情報が少ない件

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非円唇中舌狭母音 - Wikipedia

円唇前舌狭母音 - Wikipedia

 

 

上の画像が何か分かりますか?

1番目の画像がロシア語の "Ы" という文字の発音記号で、2番目がドイツ語の "ü" やフランス語の "u" の発音記号です。

 

最近ロシア語をかじり始めたのですが、私の使うテキストではこの Ы の発音の仕方の説明がドイツ語の ü と同じだったのでてっきり記号が違うだけで同じ音なのかと思っていましたが、

実際に聞いてみると結構違うんですよね。

 

ドイツ語ならまだしもロシア語やもっと日本でマイナーな言語は得られる情報が少なすぎますよね。

とりあえず英語が話せれば世の中なんとかなりそうなものですが、それにしても英語過多が過ぎるあまり、他の言語を勉強する機会を奪っているような気がします。

 

英語は簡単と言いつつ他に比べてそうでもないです。発音で躓いてしまう人もいます。

英語の"Ꮮ"と"R"の発音は苦手だけど、巻舌の"R"は日本人でも発音しやすいので、この"R"が発音できさえすれば日本語の"R"は発音方法的に"L"に近いので英語以外ならやりやすくなります。

 

小学生から英語を勉強し始めるわけですが、選べるならドイツ語やイタリア語などで外国語学習を始めてもいいはずなんですけれどね。

そうじゃないからこそ教える人がおらず、英語やメジャー言語以外の情報や教材が少ない結果となって、国全体の外国語能力が下がっているのだと思えてならないですね。

 

ちなみにロシア語とドイツ語のサイトは良さそうなものを見つけました。

ロシア語講座

ドイツ語やろうぜ! | みんなのためのドイツ語学習サイト

 

 

それ以外の言語で情報が欲しい人の為に、

東京外大さんが色んな言語について学べるサイトを開いてくださっているようです。

東外大言語モジュール

 

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有名所から今後使えると役に立ちそうなマレーシア語やタイ語ベトナム語トルコ語まで揃っていますね。

残念ながらマレー語などまだ未完成のものも多いようです。

 

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これはドイツ語版のテキストですが、解説と音声を聞いて実際に確認することもできるのですごくオススメです。

ちなみに私はChinaは[çina(ヒーナ)]よりもオーストリア訛りの[kina(キーナ)]の方が音の響きが良くて好きです。

 

流石にこれだけで全て学べる訳ではないと思いますが、情報が少ない言語や普段使い時の注意などを学べるのでぜひ利用してみてください!

 

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まぁ慣れてしまえばドイツ語のRやCHみたいなカロリー使う発音やロシア語みたいな拗音(テャ、テュ、テョなど)オンパレードがないので、

日本語プラスアルファくらいの雑さで発音できてラクなんですけどね。

英語では発音しづらいyeast[jist(イィースト)]のような音は少ないです。

 

どうでもいい話、同時並行で複数の言語を勉強していると微妙に面倒なことが起こります。

英語話者と話すときに、Rをドイツ訛りで発音してしまって理解してもらえないことがありました。

特にロシア語とラテン文字を使う言語を並行で学ぶ場合は注意しないといけないですね。

 

ロシア語で使うキリル文字は元々ギリシャ文字を元にしているので、

Β:古典ギリシャ語では[b]だが変化して[v]に

      キリルでは Б[b]とВ[v]

Η︰最初は[h]だか[i]になり、

      キリルではИ[i]

Ν:キリルでは変形してН[n]

Ρ︰[r]Rの原型でみんな大好き巻舌のR

Π︰[p]実はP[ピー]の原型

Υ︰V[u,w]になりUに変化

     キリルではY[u]

Χ︰[kh(有気音)]が[x](hよりも手前で擦ら      

        せる音)に変化。キリルではX[x]

こんな感じに変化していった歴史を知っていると覚えやすいですが、それでも間違います。

 

Нинаは単純な名前ですが、[hiha]に見えてしまいますよね。

巻舌のRについては怒鳴って「こらっ!」と言うときや江戸言葉の「べらんめえ!」と言う時の『ら』の音ですね。

日本人でも発音しやすい音ですが、組み合わせによっては発音しづらくもなります。

журнал[jurnál]『雑誌』(恐らくフランス語の『新聞』 journal 由来)という簡単な単語でも、

jはフランス語の、日本語のシャシュショを有声音化(濁音化)したものに近い為、

juを強い息を吐いて次に繋げないと巻舌のRが発音しづらくなるんです。

英語や日本語のJの音ならまだやりやすい気がします。

 

こんな感じで興味を持って色んな言語を学んでみると楽しいですよ!

 

【プリパラ】プリパラはいいぞ!

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プリパラ 第1話「アイドル始めちゃいました!」 アニメ/動画 - ニコニコ動画

現在、劇場版を除く全シリーズAmazonプライム対象です。

 

 

 

初めに

プリパラはいいぞ!

今まで適当に書き連ねてきた深夜アニメとは違い、土曜の朝10時ぐらいにやっていたアニメです。

 

ですが、女児向けアニメと侮っているそんなあなたにこそ観てほしい作品です。

そこらの深夜帯アニメをぼーっと見て暇をつぶすくらいならプリパラを見た方がずっと楽しめること間違いなし!

 

作品について

簡単に言えば、圧倒的クオリティのライブシーンを楽しみつつ、ギャグで笑い、時に真面目に考える事もできる欲張りなアニメです。

 

2018年までで、3期+アイドルタイムの1、計4作品あります。

子供向けアニメでありながら、実際には大人でも、というより大人になってからこそ楽しめる要素も盛り沢山です。制作スタッフにギャグが得意な脚本家 ふでやすかずゆきさんや福田裕子さん、それに加えていつものサンリオでお馴染みの監督 森脇真琴さんなどを揃えていると言えば分かる人もいるかもしれませんね。

いつものサンリオとは (イツモノサンリオとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

特徴

よくある作品は終始シリアスシーンで構成されるもの、ネタに走りつつ終盤で急にシリアスになるものが多い中、

この作品はギャグをベースにして合間に伏線を挟んでいくスタイルなので、ギャグとシリアスなシーンがスムーズに繋がっていて非常に見やすいです。

具体的にはチーム結成や問題解決がギャグパートによって達成されるため、子供なら素通りするのに、大人が見るとそのシュールさに思わず笑ってしまうようになっていて、

ギャグとシリアスが上手く溶け合っています。

それでいて次の話が気になるようになっているので、合計200話程あるのに次々に見てしまいました。

 

各シーズン毎の違い

ただシリーズ物でありながら、シーズン毎に作品の趣向が違うように思います。

まず1期はプリパラがよくギャグアニメだと言われるように、ギャグが目立ちます。

ギャグシーンをベースとしてシリアス描写を挟んでいる感じでしょうか。

続く2期も相変わらずギャグが多い一方、

天才凡人』という大きなテーマがあるため、シリアスシーンをベースギャグ描写が挟まれる傾向がやや強いです。

最後の3期の前半は、2期で一段落した後の消化試合のような印象ですね。1期同様にギャグシーンベースでシリアス描写を、という感じです。

シリアスアニメのOVAのようなものでしょうか。

 

まとめると、

全体を通してライブシーンを楽しみつつギャグ多めで笑えるのは同じですが、

     1期︰作品の世界観を楽しむ

     2期︰困難な壁を乗り越える姿に熱くなる

     3期︰育児と神アイドルグランプリを楽しむ

     4期︰神アイドルの仕事と新たな広がりを見る

こういう物だと思ってみると楽しめます。

 

まずはニコニコ動画かストリーミングサービスで1期第1話を見てみてくださいね!

 

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⚠ネタバレ要素を含みます

感想

1期について

1期(1〜38話)はプリズムボイスが鍵となっていましたね。1話から主人公がそのプリズムボイスの持ち主だと分かり、よくある実は主人公は天才設定かと思っていたら…というところが良かったです。

主人公たちは1期を通して下積み時代を過ごしたのに続く2期以降に登場するキャラはあっさりとその段階をクリアしていくのは2期で言うような才能の差なのでしょうかね。

 

1期は熱さよりもギャグで笑ったのが多かったです。特に大神田校長からなんとかプリチケを死守しようとする下りは本当に面白かったですね。

 

2期について

セレブリティー4は2期(39〜89話)中最高のギャグキャラでしたね。

いわゆる謎ミルキー枠

にしても『天才凡人』なんていうテーマがメインの視聴者層である小学生に分かるのでしょうか?

ああいう差を自覚し始めるのって大方中学生からなので、もしかすると小学生の時に見た人に振り返ってまた見てもらいたいのかもしれませんね。

こういう所もあるからこそプリパラはいいぞ!と勧めたくなるんです。

 

【二期の上手い所】

2期は天才である象徴がゴールドエアリーであり、努力しても中々凡人が出せるものではない、という所がキモなのですよね。

73話における天才 紫京院ひびきの初ライブで初めて天才によるゴールドエアリーを目の当たりにし、天才組は天才同士で磨き合うことで空を翔け、凡人組の南みれぃを筆頭に努力しても下から眺めることしかできないという、言いようのない無力感に、我が身を振り返って痛くなって非常に良かったです。

だからこそみれぃがソロで初めてエアリーチェンジをした時はすごく感動しました。

最終話で『トライアングル・スター』を聞いたときはまさに締めという感じで素晴らしかったですね。

ちなみにエアリーはドリームシアターライブで誰でも可能なのが『サイリウムエアリー』です。

なのでらぁらやアロマゲドンのゴールドエアリーを出す話はありませんが、春のグランプリが始まる頃にはみんなが出せるようになっていたということですね

 

1期からの続きでほんわかギャグを期待していた人にはちょっと違うなと思われたかもしれないですが、プリパラにまた違った楽しみを生んだ良シーズンでした。私は2期が一番好きです。

 

3期について

3期では今までに名前が出ながら謎のままだった『神アイドル』について明らかになり、遂にらぁらたちが神アイドルになりましたね。

にしてもオタク界隈では不思議なことに小学生ぐらいの子供に母性を感じるとママと表現することがありますが、

本当にママになって育児するとは…笑

 

【セインツはいつ神アイドルになったのか】

ところでセインツが神アイドルになったのはいつのことなのでしょうか?

グランプリ参加者や観客がいるなら神アイドルグランプリの仕様についてもう少し情報があってもいい気がしますね。最後は女神と対決することとか。

追記︰と思ったら『アイドルタイムプリパラ』の28話からセインツの一人(『プリティーリズム』2期の主人公)が登場していましたね。一体何歳なんだ…

 

3期は2期と比べると勝つことが分かっているので盛り上がりに欠ける気がしなくもないですが、らぁらたちが育児を頑張る姿や妹 のんたち次世代組が奮闘する姿は微笑ましくて良かったです。

 

アイドルタイムプリパラについて

まず最初のOPが良いんですよね。『わーすた』という方々が歌った曲で、これまでにない感覚が楽しめてよかったです。

パパラ宿のプリパラ宣伝大使としてあちこちのプリパラを回ったのもまた新鮮でよかったです。

 

3期はアイドルタイムと時間についての話でしたね。アイドルタイムシステムは時間を遡ることができるというのが利点な訳ですが、普段はライブをしたい時にできなくなるのでどんなメリットがあるのでしょうね。

 

ダブル主人公でしたが、実質夢川ゆいがメインでらぁらはサポートに回っていたため、らぁらが主人公として活躍するのあまりなかったのが少々残念でしたね。

このアイパラはSoLaMi♡SMILE、DressingPafé、Gaarmageddonそれぞれの後輩の成長がメインの話ですから、それを陰ながら応援する立場に立つのは当然ですね。

 

【プリ券をチョキるとは一体…】

ちょっとした話ですが、

古代プリパラでプリチケをパキっているのを見た時は、「1期の校長の『プリ券チョキる』の下りはどうしたんだよ 笑」と思いましたが、

古代プリパラが滅亡してから今のプリパラがある、ということらしいですから納得がいきますね。

 

【アイパラの惜しい所】

アイドルタイムプリパラ』の少々残念に感じる所はライブの変化のなさですね。ソロ曲やデュエットも含め曲自体は多いものの、衣装やメイキングドラマも変化がなかったのが残念でした。

言ってみれば1期と3期を半ば無理矢理合わせたようなものなので別の新シリーズに移るのをあと1、2年は遅らせてもう少し着実に勧めた方が無印『プリパラ』のようによくなっただろうなぁと思ってしまいますね。

 

まとめ

娯楽ノルマはまとめて終えたくなるため、バイトや短時間の勉強以外ずっとプリパラを見ていましたが、とうとう見終えてしまったため、もう続きがないというのが悲しいですね。

1期では笑い、2期では熱くなり、3期では微笑ましく思い、アイパラでは新たな風を感じる、といったところでしょうか。

大人でも男女関係なく楽しめる作品で、誰にでも勧めたくなる作品でした。

時間があれば是非とももう一周観たいものです。

 

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余談

話は変わって、

プリパラシリーズ通しての主人公である真中らぁらが良い意味で主人公然とし過ぎているんですよね。

キャラが可愛いのはもちろん、ギャグにもシリアスにも何にでも合い、かつほとんどの視聴者に好かれるであろうキャラクター性がとても素晴らしいです。

主人公だからという御都合属性で事を成すのではなく、友達と助け合い、強い意志で立ち向かうからこそ成すことができるという所がいいんですよね。

つまり、『主人公→できる』ではなく、『皆と共に行動で示す→できる→主人公』であるからこそキャラのプリパラの世界でも主役を担えていたんですよ。

ポケモンで言うサトシみたいなものですね。

 

一方そのおかげで、プリキュアや他のアニメのように主人公を変えて再スタートをするのを難しくしているようにも思えますね。

 

神(空間の管理)や時間を司る存在を出した訳ですし、シリーズと押しての主人公 らぁらは神アイドルになり、その仕事内容を『アイドルタイムプリパラ』で示したのですから、もう他にやることは見当たらないですしね。

『アイドルタイム』ではランクの話は神アイドル以外言及されていないくらいですしね。

 

終わったものは仕方ない(といいつつ本家アーケードゲームはその人気からか、去年再稼働したよう)ですが、アニメが大変面白かったのでまた見られると嬉しいですね。